(2020/07/24記事更新)癇癪持ちにとってはほんの些細な怒りの表明が怒りの爆発の引き金になります。
この記事は癇癪持ちがシラフを保つための方法を解説し、家族生活の心得を明らかにします。
1.大きな声を出さなくても怒りの爆発であることもある
ありのパパが事件を起こしました。
それは電車の出入り口で起きました。
トロトロと降りてくる婦人の一団を見ていて、小さな声で、しかし聞こえよがしに「とろくさいな~」と口走ってしまったのでした。
そのとき即座に良心が「今のは怒りの爆発だよ」と、ささやき掛けました。
ありのパパもとっさに「しまった!失敗した」と感じました。
これは癇癪持ちでなければ分からないことかもしれません。
しかし、ちょうど反対のことを考えれば分かりやすいかもしれません。
それは愛していることを示すのに壮大な美辞麗句(びじれいく)が必要なのではなく、さりげない一言で十分な場合もあることを思えば良いのです。
愛情を示すのにたった一言でいい場合もあるように、怒りを表すのにもたった一言ですむ場合もあるのです。
2.依存症は「最初の一杯」が命取り
これは良く言われることではあります。
アル中にとっての最初の一杯が命取りになるように、性依存症者にとっては少しだけ見ようとしたネットポルノが命取りになります。
同様に怒り依存症者にとっては最初の小さな不満の表明が命取りとなります。
アル中が最初の一杯を飲むとき、頭のなかでは「一杯だけならいいだろう」と考えています。
しかし最初の一杯を飲んだらブラックアウトするまで飲酒が止まらないことを知っていながらです。
このような訳で最初の一杯を「狂気」とも呼びます。
これを12ステッププログラムでは精神面での強迫観念と言っています。
強迫観念はなくなりません。
しかし強迫観念のスイッチを入れないで生きていくことは可能です。
ではそのためには具体的にどうしたら良いのでしょうか。
それは当人にとってはいつも同じような場面で強迫観念のスイッチが入ることに着目します。
ありのパパの例で言えば、怒りが爆発しそうな場面というものは大体いつも同じです。
そうですから、そのような場面になると一目散(いちもくさん)に退散(たいさん)します。
「逃げてばかりでどうするんだ!」という声も聞こえてきそうですが、世の中は自分一人が逃げ出したところで誰も困りません。
何もなかったように普通に回っていくものです。
そうであればなおさらのこと、自分自身の感情面での「しらふ」を守ることを最優先にすべきです。
3.癇癪持ちの親を子供はどう思っているか?
怒りを爆発させる親をもっていた子供が、ご自分が成人してからカウンセラーに「その時、あなたは親にどうしてほしかった?」と聞かれました。(書籍『毒になる親』から)
その方は「感情が治(おさ)まるまで、どこかの部屋に行ってほしかった」と答えました。
この方は自分自身が自分のお子さんに対して怒りを爆発させるという問題を抱えていました。
それで、この方は自分が自分の親にしてほしかったことを自分の子供にしようと決心しました。
具体的には怒りが爆発しそうになると家族から離れて違う部屋に行って、そこで気持ちが落ち着くのを待つようにしました。
癇癪(かんしゃく)持ちであっても、怒りの問題から解放されて生きていくことが可能です。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

