単なる癇癪持ちと怒り依存症者の違いは何でしょうか?
これは単なる大酒飲みとアルコール依存症が似て非なるものであるのと同様です。
周りの人々は「あの人はアル中だ」と確信しているにもかかわらず、本人だけが「いや、俺は単なる大酒飲みに過ぎない」と強弁しているなどというのはよくあることです。
1.スイッチが壊れてる(強迫観念)
心が健康な人々は怒りを表そうとする時に「今怒っても大丈夫か?環境は?相手の心の状態はどうか?」などを無意識のうちに勘案するものです。
そうやって、怒るべき時と怒ってはならない時を見分けています。
これに対して怒り依存症は「怒ればいいんだよ!」という強迫観念が教えるウソにコロッと騙されてしまいます。
それで気がつくと怒りを爆発させているということになります。
2.コントロール不能になっている(渇望現象)
心が健康な人々は「怒ろう」と決心した後で「ではどの程度の強さで怒ろうか?」と無意識のうちに考えるものです。
これに対して怒り依存症者は怒りを発した後、怒りの程度が即座にマックスになり、怒りの爆発につながります。
自分でも驚くばかりです。
これが怒り依存症における渇望現象です。
それで「自分はもう正常に怒ることは出来ないのだ」と納得し、怒り依存症者として生きていく覚悟をします。
3.「怒鳴っているときだけ本来の自分になることができるという誤った認識(認知の歪み)
ありのパパが怒りを爆発させている時に感じたのは、脳からドーパミンがドバドバ出ているという感覚でした。
そして同時に「怒りを爆発させているときだけ、本来の自分でいることが出来る」という思いでした。
これらは皆、脳の報酬系から出てくる偽りの認識です。
実際にはあっという間に人生が思い通りに生きていけなくなりました。
4.癇癪持ちにはカウンセリング、怒り依存症には12ステッププログラム
単なる癇癪持ちならカウンセリング的アプローチが有効です。
カウンセリング的アプローチには来談者中心療法や認知行動療法などが効果的です。
忘れてならないことは単なる大酒飲みがアルコール依存症に移行するのが時間の問題であるのと同じように、単なる癇癪持ちが怒り依存症に移行するのも時間の問題であるということです。
今日お読みになった記事の内容をご自分自身に当てはめてみることが大事です。
そうしたらご自分が単なる癇癪持ちか、それとも怒り依存症なのかがはっきりとお分かりになるでしょう。
5.霊的に目覚めることだけが怒り依存症からの唯一の解決策
もしあなたが怒り依存症であると自覚されたら、解決策は一つしかありません。
依存症は種類はたくさんあっても、解決法は皆同じなのです。
これは一見おかしなことにも思えます。
しかし依存症は脳の病気であるというのが、その理由です。
アルコール依存症の場合は脳の報酬系に「苦しいときや、ムシャクシャしたときは、酒を飲んじゃえばいいだよ!」という命令を下す回路ができてしまうことがアルコール依存症の特徴です。
これが摂食障害の場合は「食べてしまえばいいんだよ」になり、薬物依存症の場合は「打ってしまえばいいんだよ」になり、共依存症の場合は「相手に依存してしまえばいいんだよ」になるわけです。
ですから依存症は現れが異なるだけで、依存症の構造そのものは全く同一なのです。
これが12ステッププログラムがすべての依存症に有効である根拠です。

◎回復と平安を祈っています。

