当ブログ記事を読むうちに自分にも問題があるようだと思い始めたが、12ステップをどのような順番でやっていけばいいだろうかというご相談をいただきました。
ご相談内容:
はじめまして。
私は3年前に洗礼に与りましたカトリックの信徒です。
その関係から一年程前に、たまたまありのパパさんのプログを知り、拝読させて頂いておりました。はじめはキリスト教的なお話だけを読んでいたのですが、12ステップの分野も読むようになり、自分自身にも依存性の傾向があること、また温厚で柔和な人間になりたい、人と和やかに交流したいと思いつつも、怒りの感情をコントロールできず話し方が攻撃的になってしまったり、人に対して批判的な思いが根っこにあるせいか人間関係が長続きせず、自己嫌悪に陥るというパターンを繰り返しております。
カトリック○○教会でEAの集いがあることを知り、行ってみようかと思っております。
また棚卸しというものを指導していただいた方が良いのではないかとも思っております。どこから取り掛かれば宜しいでしょうか?
教えて頂きたくお願い致します。
こんにちは、 abbieさん。
ご相談を下さり、感謝をいたします。
うれしいお便りをありがとうございます。
「どこから取り掛かれば宜しいでしょうか?」とのご質問にお答えします。
1.書籍を読んで12ステップの概要を理解する
①まず、12ステップ本を購入する
最もよく読まれている標準的な12ステップ本として「回復の『ステップ』」という本があります。
このほかには「プログラム・フォー・ユー」という本も良い本です。
本の特徴は「回復のステップ」が一つのステップごとに解説しているのに対して、「プログラム・フォー・ユー」は12ステッププログラムをいくつかの塊(かたまり)に分けて解説しています。
どちらも同じ著者によって書かれたものですが、「回復のステップ」を使う人が多いようです。
これらの本は参考書という位置づけであり、教科書はAA(アルコール依存症者の自助グループ)が発行する「アルコホーリクス・アノニマス」(通称ビッグブック)です。
(アマゾンでは価格の高い大判しか変えませんが、AAから取り寄せれば中版や小型版を購入することができます)
是非、この2冊をお揃えになるようにおすすめします。
②その本を通して全部読んでみる
分かっても分からなくても、初めから終わりまでとりあえず読んでみてください。
③ステップ1から4までの部分を熟読する
全部を通して読み終わったら、今度は1から4までのところを熟読します。
ステップの3は4以降の「行動のステップ」と言われるものをやっていく決心です。
ですから、ステップ3で決心したら、即座に4以降に取り組む必要があります。
2.棚卸しに取り組む
「回復のステップ」の中に標準的な棚卸表の書き方が載っていますので、そのとおりにやってください。
棚卸表を全部書いてから、ステップ5をやるのが一般的な方法です。
しかしながら、ありのパパは表が一枚でも書けたら、すぐにステップ5をやるという方法をとっています。
理由は棚卸し表を書くという作業が既に大変ですが、それを一人でやるとなると途中で挫折する可能性が大きいからです。
それで書けたところから見ていくという方法を採用しています。
もし、まわりに「もう一人の人(シェアリング・パートナー)」がいない場合は、よろしければありのパパがその役をやらせていただきます。
(詳しいことはシェアリング・パートナーをお探しの方へをご覧ください)
3.無限に回復・成長していく
①ステップ10の日々の棚卸し
ステップの5が終わったら、ステップ10の日々の棚卸しを共に見ていきます。
理由は日々の棚卸しこそが私たちが無限に成長していくことの出来るステップだからです。
それで日々の棚路しがうまくやれているかどうかを確認します。
②ステップ8と9
埋め合わせについて「もう一人の人」と相談しながら慎重に行います。
これが終わると、もう一人の人の役目は終了します。
あとのステップはミーティングに参加しつつ、一人でやっていきます。
③ステップ6,7とステップ11の祈りと黙想
ステップ5が終わった時点で、性格上の欠点が何か、そこから来る行動パターンは何かが分かっていますので、毎日の祈りと黙想の中で「旧い行動パターンを使わない決心と新しい行動パターンを使っていく決心と助力を神に求める祈り」をします。
④ステップ12は与えるステップ
ステップ12以前のステップは自分が与えられるためのステップでした。
それが11までのステップをやり遂げることによって霊的に目覚めた私たちは、今度はステップ12で与える側に回ります。
与えると言っても、与えることによって与えられるもののほうが遥かに多いのです。
今も苦しんでいる人たちに、霊的に目覚めることこそ依存症からの唯一の解決策であることを伝えます。
そして未解決のまま残っている自分の他の問題についても12ステップの原理を応用することによって解決しようと努力します。
4.自助グループ参加について
ミーティングでは「経験と力と希望」について語ります。
経験とは、12ステッププログラムに出会うまでの自分はどうだったのかを語ることです。
力とは、12ステッププログラムに取り組んで自分はどのように変わったのかを語ることです。
希望とは、これから更にどのように成長していきたいのかを語ることです。
abbieさんはカトリック信徒とのことですが、12ステップ共同体では「自分なりに理解した神」という概念を採用しています。
ですから、ご自分の信仰について語る時は他の仲間に配慮して「ある信仰」「ある宗教」「神」という言葉をお使いになると良いでしょう。
◎abbieさんが12ステッププログラムに取り組んで霊的目覚めを得ることによって、無限に回復・成長して行かれるよう祈っています。
