依存症の回復はいとも小さな回復から無限の回復へと拡大する!

アダルトチルドレンが12ステップを使って回復する

この記事は依存症からの回復をきっかけにして人生を全く変えてしまう新しい行動の仕方について説明し、続いてこの回復の原理をすべてのことに実行するとはどういうことかについて解説しています。

1.人生をひっくり返すただ一つの方法

「(新しい行動パターンを実践し始めたとき)どことなく偽善的で、こじつけのような感じがした」(ホワイトブック167頁16行目)

①人生をひっくり返すただ一つの方法は行動パターンを裏返しにすること!

多くの人は「行動パターンを裏返せばいい」と言われても、どのようにしたら良いのか分からないと思われるかもしれません。
でもここに確かに行動パターンを裏返しにする方法があります。

まず第一に古い行動パターンを明確にすることです。
明確にするとはあたかもドラマの一場面を見るように「私はいつでもこのような場面で同じ対処の仕方をしてきた」ということが腑に落ちることです。
ご自分の行動パターンをこのように理解できるまで棚卸しをされるようにおすすめします。

今度はそれを文章記述として一つの文にまとめます。
たとえば「私は人が怖いので恐れが動機の不正直・身勝手行動を使った」などです。

ここまで出来たら次は新しい行動パターンを考えます。
「考えます」と言いましたが、できれば自然に湧いてくるような感じが望ましいです。
ありのパパの新しい行動パターンは「すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」です。

これはキリスト教の教えでもあるのですが、やればやるほど自分が損をしているような気がしてやりきることが出来ませんでした。
しかし12ステップを教えてもらった結果、損をすると感じるのは他者のためにやろうとしているからであると気づきました。

新しい行動パターンの実践は他者のためではなく、自分自身のためにやります。
理由は新しい行動パターンを使っているときだけ、本能が傷つかないからです。
言い換えれば本能が傷つかないためという自分の側の利益のためにやります。

他者のためにやるのは偽善に終わります。
しかし自分自身のためにやるなら、それは本当の愛です。

新しい生き方を偽善的と感じるのは間違いです。
実は偽善的なのは古い生き方のほうでした。
本心とは異なる対応をしたのは自分にもかかわらず、相手を恨む生き方こそ偽善的です。

(道草)
「あなたの新しい行動パターンは何ですか?」とお聞きして「古い行動パターンを使わないことです」と答える人がいます。
しかしこれでは人生が変わるはずもありません。
理由は皆さんお分かりですね。

また「それは実行可能ですか?」とお聞きすると「無理ですね。出来る気がしません」と答える方もいます。
もちろん神の力で実践するのですが、はじめから出来そうにないと思ってしまうものを実行出来るはずもありません。
「これだったら出来そう!」と思えるものを考え出す必要があります。

②依存症者共通の嗜癖がある。それは共依存!

嗜癖が止まったにもかかわらず人生が全く変わったように感じられないなら、理由を考えてみる必要があります。
考えられることは嗜癖を使わなくなったといっても、実は違う嗜癖を使っている場合です。

一番は共依存です。
自助グループで、友人関係で、会社の人間関係で、家庭で、「あの人は本当にダメだ」などと思っている人がいるなら、病的なコントロール欲求を疑う必要があります。

「嗜癖が止まっているだけではダメ」と言われるのを聞くことがありますが、これは間違った理解です。
本当に嗜癖が止まっているなら、それで万々歳だからです。
しかし本当に嗜癖が止まっている必要があります。
ただ単に別の嗜癖を使うようになったというのは「嗜癖が止まっている」とは言いません。

すべての依存症者は少なくとも二つの嗜癖を使っていると考える必要があります。

共依存の嗜癖スイッチはたくさん用意されています。
サービス活動がその最たるものです。
だからこそ自助グループの中に問題が起きるのです。

家族に対して「こんなに回復したのに分かってくれない」などと思っているなら、明らかに病的なコントロール欲求です。

ご自分が最初から問題だと認識する嗜癖行動と共依存行動の二つを使わないなら、私たちの人生は必ずひっくり返された人生となります。

2.人生は舞台。あなたは名優!

新しい行動パターンの実践について「その気になるまで待つ」という人がいます。
しかしそのような方に申し上げたいことは「やりたくなる日は決してやってこない」ということです。

感情に頼るのではなく、意志を使って新しい行動パターンを実践します。

「演じることなどできません」と言う人もいます。
しかし感情は行動の後についてきます。
だから[その気]になるのを待っていたら永遠に行動するときはやって来ません。

人生が全く変わってしまう条件は【霊的目覚め】と【ミーティング参加】と【新しい行動パターンの実践】の三つです。

初めから名優の人などいません。
みな大根役者からスタートします。
セリフ棒読みで感情がちっともこもっていません。
パートナーに「愛しているよ」と言っても、「あなたの言葉には愛情が感じられない」などと返されてしまう始末です。

そのようなときは「そういうお前はどうなんだ!(怒)」と言わずに「ごめんな。今は愛情を込めて言えるように練習中なんだ」と言います。
これが[敬意をもって接することに全力を尽くす]ということです。

練習しないでうまくなることは決してありません。
天才的な人がいたとしても、それでもなお練習によって到達した『演技』の深みには到底及ぶものではありません。

俳優の演技でさえこのように言うことが出来るなら、ましてや愛の実践(人間関係の再構築)についてはなおさらのことです。
私たちは気落ちしないで『今日一日だけ』励もうではありませんか!

3.あなたの回復の陣地を無限に拡大しよう!

「神の恵みによる無力を通じた勝利」(同書168頁14行目)

ステップ1で無力を認め、ステップ2で神の恵みを信じ、ステップ3〜12で勝利を得ます。
この原理は嗜癖(しへき)以外のことにも応用可能です。
だからこそ「私たちはすべてのことにこの原理を実行しようと努力した」とあるのです。

ではどのような分野に「この原理」を適用すればよいでしょうか?
個人的な適用分野はおもに三つあります。

①健康管理

常習的に夜ふかしをしている人はいないでしょうか?
「夜ふかしが嗜癖だって?冗談じゃない。余りに厳しすぎる」と感じられるかもしれません。しかしACの問題行動の8番目には「私たちは刺激を嗜癖として使う」とあります。
もちろんどなたでも刺激に依存する傾向は存在します。
しかし問題は「嗜癖として使っている」かどうかです。
嗜癖とは「偏(かたよ)ってそればかり使うこと」です。

夜ふかしの基準は日付(ひづけ)が変わってもまだ起きているかどうかです。
要するに「夜の12時前に寝ていますか?」ということです。
「たまにはいいでしょ」と思われたかもしれませんが、そのたまはほとんど毎日ではありませんか?(笑)

②時間管理

強迫的な人(ありのパパのことです)は24時間気を張っていたいものです。
しかしそれ自体が【強迫的思い込み行動】です。

健康的な考え方の参考になるのは【20:80】の法則です。
気を張って頑張るのは全体の20%にとどめます。
24時間の20%は約5時間ですから、その時間を[やる気エネルギー満タン]の時間として本当に重要なものから片付けていきます。

後の時間は氷上の競技であるカーリングのストーンのように惰性で動いていくのに任せます。

③金銭管理

ビッグブックの【12の約束】には「経済的不安もなくなる」とあります。
これを「神が祝福してくださるから経済に対しての心理的不安がなくなる」と解釈してはなりません。

多くの仲間の経験ですが、回復すると知らず知らずのうちにお金が貯まっていきます。
「回復前は収入は多かったが貯蓄ゼロ、しかし回復後は収入が減ったにもかかわらず貯金が貯まっていった」との体験談を多くの仲間から聴きました。
単に心理的不安がなくなるのではなく、現実に資産が形成されていくことによって経済的不安がなくなるのです。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

SRA(セクシャル・リカバリー・アノニマス)Teamsミーティングのお誘い
性的問題を嗜癖として使う人々が積極的に回復(リカバリー)を目指すオンラインミーティングが始まりました。 時間は…

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