(2020/08/08記事更新)アダルトチルドレンであって他の依存症を持っている人は多くおられます。
この記事はそのような人がどのように12ステップに取り組めばよいのかを明らかにし、アダルトチルドレン特有の統合作業について解説しています。
1.すでに別の自助グループに属している人はその共同体の12ステップでやってみる
熱心に12ステップに取り組んでいる共同体に参加している人は、その共同体が持っている12ステップをおやりになるのが一番効果的です。
なぜなら、その12ステップをすでにやっている人がいるわけですし、その方がスポンサーになってくれるのであれば、なおさらのことです。
また共同体の無用な混乱を防ぐこともできます。
たとえばAAに属していつつ、AC系のミーティングにやってくる方々がおられます。
すべての人ではありませんが、中には「AAの12ステップでは物足りなかった。ACの12ステップに出会ってはじめて満足した」というようなことを仰る人もいます。
ありのパパはこれを聞いていて「果たして、この方はAAではどのようなことを言っているのだろうか?」と思わざるを得ませんでした。
私たちは共同体から「助けと支え」をもらっているのですから、思慮深く振る舞うことが大切です。
2.どこの自助グループにも属していない人は標準的な12ステップでやってみる
アルコール依存症の場合ですと、まず病院で急性の症状に対して治療を受け、今度は中間施設で12ステップの骨格を学び、その上で地域の共同体に繋がるというモデルです。
すべての中間施設がそうではありませんが、そこで学ぶ12ステップはAAの12ステップを手直ししたものです(リカバリーダイナミクス)。
教科書はAAのビッグブックを使い、学びが終わる頃にはビッグブックが赤線で一杯になります。
3.アダルトチルドレンと他の依存症の回復の仕方の違い
アダルトチルドレンはパラアルコホーリク(疑似アルコール依存症)と言われます。
依存症に二つの問題である強迫観念と渇望現象があるように、アダルトチルドレンにも強迫観念と渇望現象という二つの問題があります。
①何に対して無力なのか?
アダルトチルドレンは病的な人間関係を嗜癖として使うことに対して無力です。
具体的には「ACの問題行動」と呼ばれているものに対して無力ということになります。

②ACにとっての回復とは何か?
アルコール依存症者にとっての回復は酒を一滴も飲まないことであり、癇癪持ちにとっては怒るのを一切止めてしまうことです。
ではアダルトチルドレンにとっての回復は何かというと、それは問題リストに書かれてある13個の問題行動を使わなくなることです。
③どのようにして回復していけばよいのか?
それは霊的目覚めを得た後に統合作業を行うことによってです。
統合作業では何が変えられないもので、何が変えられるものかを見分け、変えられないものは受け入れ、変えられるものは変えていきます。
『平安の祈り』そのものですね。
④アダルトチルドレンの棚卸しと統合作業
棚卸しによって性格上の欠点が明らかになります。
この棚卸しはどの共同体であっても同一です。
ではなぜACがこれとは別に統合作業を行う必要があるのでしょうか?
それはACが子供時代に虐待または養育放棄された体験を持っているからです。
ACの問題の核心は子供時代の生き延びるための術を大人になっても無意識のうちに使っていることです。
そのゆえに、この無意識に行っている病的な人間関係の方法を止める必要があります。
これが統合作業を行う目的です。

◎回復と平安と祝福を祈っています。

