気がつくと人々から孤立しているという方はおられないでしょうか?
そのような方はアダルトチルドレンである可能性があります。
この記事ではどうしたら人々から孤立するという問題を解決できるかを解説しています。
1.アダルトチルドレンは人が怖いので孤立を嗜癖として使う!
アダルトチルドレン(AC)が回復しようと願うなら、まず自分が何に嗜癖しているのかに気づく必要があります。
自分が嗜癖していることに気づかない限り、いつまで経っても「自分は被害者であり、かわいそうな存在」のままです。
アダルトチルドレンと話していてよく聞くのが「私は特別な嗜癖はもっていないけど生きづらさを抱えている」というセリフです。
厳しいことを書いて申し訳ないのですが、ありのパパはそのセリフを聞くたびに心の中で「けっ、よく言うよ。嗜癖してないならアダルトチルドレンではあり得ないし、アダルトチルドレンであるなら嗜癖を持っていないということはあり得ない」と毒を吐いています(笑)。
『アダルトチルドレンの問題』と呼ばれるものには13個の特徴が書き記されています。
その中でも最もACにとって一般的であり重大な嗜癖となっているのが「人々から孤立する」ということです。
多くのACは「私は孤立を嗜癖として使ってなんかいません!ただ気づくと孤立してしまっているだけなんです!」と言われます。
それを聞いてありのパパは心の中で「それを嗜癖って言うんだけどね」とボソっとささやくのです。
アルコール依存症者は好きで酒を飲んでいるわけではありません。
飲んではならないと分かっているのにどうしても飲んでしまうのです。
だから自分が孤立を嗜癖として使っていることを認められないACはアルコール・薬物・ギャンブルなどの依存症の方の分かち合いを聞くといいでしょう。
そうしたら嗜癖とは何かを理解することができるかもしれません。

2.すべての人に恐れがあるが、孤立を嗜癖として使うのはACだけ
①すべての人がもっている恐れ
多くのアダルトチルドレンは自分の中にある恐れと孤立を区別して考えることに失敗しています。
そういうありのパパも「これは別物だ」と気づけたのは最近のことです。
すべての人の心の中に人への恐れがあります。
そして依存症に罹患しやすい人々は特にその傾向を強くもっています。
ありのパパはいろいろな依存症者の方に話をお伺いしましたが、それらの方々の全員が人への恐れを強くもっていました。
問題はその次です。
人への恐れは嗜癖ではないということです。
ですから「私は恐れに対して無力であることを認め、自分を超えた大きな力が私を健康な心に戻してくれると信じます」と告白しても、効果はありません。
なぜ効果がないかと言えば恐れは嗜癖ではないからです。
嗜癖なら無力を認め、自分を超えた大きな力を信頼するなら止みます。
しかし嗜癖でないなら何千回無力を認めても効果はありません。
②アダルトチルドレンがもっている最大の嗜癖は孤立
まず孤立することをこれまでの人生の中で嗜癖として使ってきたことに気づく必要があります。
孤立は目に見えませんから自分では気づきにくいものです。
孤立は内向的と勘違いしやすいですが、内向的ということとは違います。
また孤立は「人付き合いが苦手」ということとも異なります。
問題の核心は孤立することを嗜癖として使っているところにあります。
ありのパパは自分の人生を俯瞰(ふかん)したとき、「大人になってからの自分は明らかに孤立することを嗜癖として使ってきた」ことに気づけました。
「今度から孤立しないようにしよう」「今日は仕方ないが、明日からは改善を心がけよう」と思いましたが、「今度から」も「明日から」もついにありのパパの人生に訪れることはありませんでした。
それは取りも直さず孤立を嗜癖として使っていることの動かぬ証拠でした。
孤立を嗜癖として使っていてもアルコール依存症などとは違い、肉体が死ぬことはありませんし、怒り依存症などのように社会的な死を迎えることもないかもしれません。
しかし確実に人生を棒に振ることになります。
「棒に振ってもいい」と思う方もいるかもしれませんが、これは「人生の死」ということです。
肉体的に死ぬのも、社会的に死ぬのも、人生の死も本質的には同じことです。
③依存症は理性が無力化される病気
我が国ではACの回復というとカウンセリング的アプローチが一般的です。
しかしありのパパはそのやり方に疑義を唱える者です。
なぜなら依存症の特徴は脳の報酬系に依存症回路ができることにより、前頭葉が司(つかど)る理性が無力化されるところにあるからです。
これに対してカウンセリングは理性を活用することによって問題を解決しようとするものですが、そもそも理性が無力化されているのですからカウンセリングの効果は限定的なものにならざるを得ません。
3.どうやって孤立することから回復すればよいか?
第一に自分が孤立することを嗜癖として使う楽ちんな人生を生きてきたことを認めることです。
これがステップ1の無力を認めることです。
第二に棚卸し作業に取り組みます。
ACにとって自分の秘密を他人に打ち明けるのは非常な困難が伴います。
やってみれば何でもないことが分かりますが、やる前は恐怖心に囚われます。
どうぞ「えい、やっ!」の心意気でぶつかっていただきたいです。
第三に新しい行動パターンを生きることに全力で取り組みます。
ありのパパの新しい行動パターンは「すべての人に敬意をもって接することに全力を尽くす」ことですが、それをしているときだけ「人が怖いという人への恐れ」を自分の中から締め出すことができます。
人の意志にはある特徴があり、それは一つのことに全力を尽くしていると他の考えを締め出してしまうという特徴です。
この特徴を自覚的に活用します。
今までは「人に傷つけられたらどうしよう」と自分のことばかり心配していたのですが、相手の方だって「ありのパパに傷つけられたらどうしよう」と心配しているかもしれないのです。
だから一旦自分の心配は脇にどけて「少なくとも私はあなたを傷つけないということを相手の方に分かっていただくにはどう振る舞えばいいだろうか?」ということに全力を尽くすのです。
そうしたらアラ不思議!その時だけ「人が怖いという人への恐れ」がありのパパの中からなくなるということを体験しました。
人への恐れが締め出されれば孤立は止みます。
なぜなら自分から人々に声をかけるようになりますから孤立とは無縁の人生を送るようになります。
もちろんこのような状態になっても、孤立を嗜癖として使ってきましたから強迫観念が「孤立しちゃえばいいんだよ。そっちのほうが楽ちんだよ!」と嘘を教えます。
しかし自分の中に不快感情がない状態では強迫観念が教える嘘を容易に見破ることができます。

◎回復と平安を祈っています。
