誰でも「刺激に嗜癖」する傾向がありますが、ACは格別にその傾向が強いようです。
この記事では「刺激を嗜癖として使う」問題の中でも依存する人が多い「夜ふかし」を取り上げて解説しています。
1.ACは刺激を嗜癖として使う依存症者
「刺激に嗜癖する」のはAC特有の問題ではなく、依存症になりやすい人々の特徴でもあります。
嗜癖とは「そればかりを偏って使うこと」を意味しますから、どんなものでも嗜癖になりえます。
だから嗜癖になりさえすれば刺激は何でもいいのです。
ゲームという刺激を嗜癖として使えばいつかはゲーム依存症になるかもしれません。
飲酒という刺激を嗜癖として使えばアルコール依存症になる危険性があります。
これに対してACの問題行動 の8番目の「刺激を嗜癖として使う」問題の対象範囲は使い続けても社会的には依存症として認められないものを対象にしています。
たとえば夜ふかしという刺激を嗜癖として使っている場合は使い続けると明らかに夜ふかし依存症とでも言わなければならない状態になりますが、だからと言って夜ふかし依存症の自助グループもないし、夜ふかしを治療する医療機関もありません。
夜ふかしは健康な生活を送る上での大きな阻害要因になりますから、医師から「あまり夜ふかししないように」と言われるのがせいぜいです。
ただし、かつては重篤な問題にならない限り、社会的に問題視されませんでしたが、近頃ではスマホの使用障害(スマホ依存症)などの名称が使われているのを見ても分かるように依存症の認定範囲が拡がっています。
2.夜ふかし依存症は治らない。しかし回復は可能!
このブログ記事はありのパパ自身が「ACの問題行動8」 の統合作業を行ったときのメモをまとめたものですが、そのメモを改めて読み直していて気づいたことがありました。
それは8年前のメモには「これで解決!」みたいな安易感が漂っているのです。
しかし現実は(依存症は決して治らない病気なので)今も苦しんでいるのです。
8年前の自分に言ってやりたい。「8年たってもやっぱり苦しんでるぞ〜」(笑)
そうなった理由は心のどこかで「治る」との間違った思い込みがあったからではないかと思います。
ACが使う他の嗜癖、たとえば「人々から孤立することを嗜癖として使う」問題では初めから治ると思っておらず、死ぬまで戦い続ける必要があると分かっていました。
それに対して「夜ふかしなんか大した問題ではないし、こんなことは軽々とクリヤーしてやる」という驕り高ぶりがありました。
皆さんの中には「夜ふかしなどはアルコールや薬物の依存症に比べたら取るに足らないことだ」と言う方もおられるかもしれません。
確かにマイナスからゼロの領域では大したことがないかもしれません。
しかし(何らかの依存症から)回復し「これから回復の道を歩もう!」とするのはゼロからプラスの世界への飛躍と言えますが、この領域で夜ふかしを嗜癖として使うかどうかは人生に大きな違いをもたらします。
なぜならアルコールや薬物の依存症の仲間たちの中には時々具合が悪くなって会社を休んだりすることがありますが、この具合が悪くなる隠れた原因の一つに夜ふかしがあるからです。
心が健康な人であれば「夜ふかしを続ければ仕事に支障が出る」ぐらいのことは当たり前に分かっています。
しかし依存症者だけは夜ふかしすることをなんとも思っていないのです
例えばギャンブル依存症から回復した人が二人いたとします。
一人の人は回復後は夜ふかしを避け、健康であるために必要な睡眠を8時間取り、もう一人の人はギャンブル依存症からは回復したものの夜ふかしを続けます。
この二人の人の回復後の歩みにおける人生の成果物は大きな差が現れるでしょう。
後者は睡眠時間が足らず、生活が不規則なため、回復後に就いた仕事も集中力が不足し、いつも疲れているのでイライラし、職場の人間関係も最悪です。
それに対して前者は睡眠時間を充分にとっているので人間関係から来るストレスにも耐性があり、規則正しい生活を送っているので遅刻することもなく、毎日同じペースで仕事をこなすことができます。
回復してから定年を迎えるまでにどのくらいの期間があるかにもよりますが、両者の経済的報酬や人間関係の豊かさは「月とスッポン」と言わねばならないほどに差が生まれるでしょう。
3.どうやって回復していけばよいのか?
大切なことは単なる使用障害と重篤な段階に進んでしまった夜ふかしホーリク(依存症)を分けて考える必要があるということです。
単なる使用障害ならば、その人は無力ではないし、霊的に目覚めることが唯一の解決策でもありません。
夜ふかしが「使用障害」の段階であれば一般的な方法でなんとかなりますが、「夜ふかし依存症」の段階であれば12ステップのやり方が効果的です。
12ステップの方法とは以下の通りです。
- 夜ふかしに対して無力を認める(ステップ1)
- 自分を越えた大きな力が私を回復させてくれると信じる(ステップ2)、
- 霊的に目覚めることだけが本質的な解決策であると理解する(ステップ3)
- 霊的目覚めを得るために「行動のプログラム」に取り組む(ステップ4〜9)
- 霊的目覚めで得た回復の領域を生涯を通して拡大する(ステップ10〜12)
夜ふかしの具体的方策
夜ふかし依存症の段階にあるなら、一般的な早寝早起きは実行不可能です(ありのパパがそうです)。
ありのパパが実践している方法を書きます。
- 前夜より1時間早く床につく。これを何度でも繰り返します。
- 運動習慣を取り入れる。そしてそれを必ず毎日実行する。
- ある年齢になると就寝中に何度か目が覚めます。これを「何回目に目が覚めたら、考えずに起きる」と決めておきます。ありのパパは2回目の中途覚醒のときに起床すると決めています。
◎回復と平安と祝福を祈っています。

