今日は「子どもを生きれば大人になれる」(クラウディア・ブラック著)をご紹介する2回目です。
今日は特に5章と6章だけを取り上げます。
1.秘密を守る重圧から自由になる
「秘密はいらない。役割はいらない。過去の秘密に縛られなくなるには?役割を手放した私は、いったい誰?」
秘密そのものでなく、秘密を隠し続けようとする行動が問題になります。
隠し続けようとする行動からくるストレスが私たちが様々な嗜癖や依存に陥る原因になりました。
事実をありのままに認めることで秘密の破壊力はしぼみます。
何かに嗜癖したり依存することによって忘れることはできません。
秘密の力が衰えるのは否認を終わらせ、認め、クローゼットの扉を開くときだけです。
それ以外に道はありません。
秘密にしていると、自分がやっていることが普通ではないということに気づけません。
また、感情を表せる雰囲気がないと家族は痛みを否認し、本来の傷つきやすい自己を盾(たて)で守ることを学びます。
やがて苦痛な体験を普通のことだと思い込むようになります。
家族の仕打ちから自分を守る手段がないために、それを乗り切るためには否認によって身を守るしかないからです。
結局私たちは秘密を守るようになり、そこに秘密があるということさえ意識しないようになります。
「相手の否定的な反応が怖くて誰にも言えずにいることが、私にはあるだろうか?」
もし特定の情報を漏らすことに恐れを感じているなら、その情報はあなたの人生を縛っているのです。
ここで一つの疑問がわき上がるのではないでしょうか?
それは「誰だって秘密の一つや二つは持っているものではないか」というものです。
しかしこの質問は的はずれです。
なぜなら問題を持っていることが原因ではなく、問題を隠す行動が私たちを縛っているからです。
もう一つは他の誰かが秘密を持っていようとも、それはあなたには関係がないということです。
あなたは「秘密を守る行動からくる重圧から自由になりたいですか?」という質問を自分自身にしなければなりません。
2.秘密を告白するメリット
①重荷をおろす
秘密を明かす苦痛は、秘密をそのままにしておく苦痛の大きさとは比べものになりません。
事実をいったん誰かと分かち合えば、ほっと安心した気分になれるものです。
回復とは真実を話すことです。
「話すな」というルールを自分で終わりにしなければなりません。
なぜなら回復と秘密は相容れないからです。
秘密を守っている限り、回復は遅々として進まないでしょう。
②秘密を話すときに注意すべきこと
秘密を終わらせるということは、あらゆることを、あらゆる人と分かち合うことではありません。
一般的には利害関係のある人に話すのは不適切なことです。
家族や親戚に話すときには、それがもたらす影響をあらかじめ考えておかなければなりません。
もし予想がつかないなら、どんな状況になっても受け止める覚悟がないなら、やめておいたほうが無難でしょう。
もっとも適していると思われるのはカウンセラー、聖職者、自助グループのメンバーです。
話す場所として適当なのはカウンセリングの面談や自助グループのミーティングということになります。
安全な場と安全な人を自分で選ぶことで、秘密という言葉は消え失せ、信頼による分かち合いが秘密にとって代わります。
3.「新しい関係をつくる」
自分が回復を始めたからといって家族も同様に回復を始めるとは限らない。
というか、そのようなことは起きないのが通常です。
このことをわきまえておく必要があります。
時々、病的な怒りを親や家族に向ける人がいます。
しかしそのような方に申し上げたいのは「あなたをこのようにした責任は親や家族にある。しかしこれから回復していく責任はあなた自身にある」ということです。
親に怨念を向けることは不健全なことです。
逆に家族も一緒に回復させようとするのも共依存か支配欲求のあらわれである場合があります。
健康的なモノの考え方は以下のようなものです。
「人間関係には限界がある。
それを知ることが行き過ぎた期待を持つことから、私たちを守ってくれる。
相手に期待することをやめるとき、人間関係は健康なものになる。
話す必要のあることは分かってくれる別の人に話せばよい。」
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◎平安と祝福を祈っています。
